sapporotaq's blog

元札幌。今は福島を拠点にロードを楽しんでいます。ブルベが好み

パラダイスウィーク顛末(3) BRM600

斜里のライダーハウスの一泊は体を癒します。
7時スタートに会わせてみんなで移動します。タイヤの空気の圧力を高めて準備を整えます。
内地組も多く、大人数での出走になりました。

ところが走り出すと何か変です。タイヤからのごつごつとした突き上げが続きます。
5kmくらいで停車し、調べてみるとタイヤに5cm以上の傷がついています。きっと前日の落車の際についており、空気圧を高めて顕在化したのでしょう。傷の一部からは小さくプックリとチューブが飛び出しそうです。これはとてもでないけで600kmどころか、最初の知床峠も心配です。
タイヤの予備は持っていないのでスタート地点のスタッフに確認するとそのときは無いということで、応急処置の方法を教えてもらいました。そのまましばらく走ったのですが10km手前でさらに状況が悪いので停車し、応急処置をしようとしていると、スタッフが。スタート地点かPC1でタイヤを提供可能だと。迷いました。が、安全をとってスタートに戻ることにしました。プラス20km。特に戻りと復活の20kmは必死には知りましたし、最初のPC1の時間がけっこうタイトになってしまいました。峠がなければ良いのですが、標高730mほどの知床峠は難物です。そして雨。走っていると、左腕が痛みます。傷口が化膿しているようです。それでも止まる訳にも行かずこぎ続けます。頂上ではスタッフに励まされ、さらに霧がひどいのでライトをしっかりつけるように指示を受けます。
ゴールは何とか間に合いましたが、傷が止みます。服を脱いで、絆創膏をはがすと傷はすっかりふくれあがっています。さらには膿みの手前の体液がぼたぼたと流れます。これはひどい状態です。近くの薬屋さんをスタッフが探してくれて軟膏と痛み止めを購入します。
PC2は野付半島のはずれにあるネイチャーセンターです。雨。。。風は追い風気味です。

PC2には比較的時間をゲインできたのですが、傷はやはりダメです。ガーゼを交換したり、薬を塗ったりとして、出発です。PC3は納沙布岬
雨にへこたれそうですが、一応追い風基調。ところが左腕が微妙です。ダンシングが痛くてうまく出来ません。左手はほとんど押さえているだけで、右手のみで走っているような感じです。疲れます。
PC3まで後20km程度の所のコンビニで再度傷を確認すると腫れが広がり、あまり案配が良く有りません。
どうしようか随分悩んだのですが(走れるので)、DNF連絡をスタッフに。その時点ではまだ最終のBRM300のDNSは決めていませんでした。ドラッグストアで別の薬も入手したので、これを使って、とりあえずは帯広まで行くことにしました。
ところが根室で宿が取れません。ネットも満室。直接窓口に行っても満室。そして寒い。困りました。またまた悩んだのですが、このまま根室で放浪していても仕方ないと考えて、釧路まで自走することにしました。
厚床を右折せずに釧路に向かって直進。真っ暗で寂しい路が続きます。途中防災センターのような場所で仮眠(といっても床に座って目をつぶっていただけ)、15時ころに移動を再開したのですが、とんでもない寒さです。
仕方ないので浜中町の茶内駅の待合室にお邪魔させていただきました。

ルパンの自転車みたいです。明るくなって、少し気温があがってから釧路に向かってのんびりと。
途中厚岸の道の駅。まだお店はやっていませんでした。残念

たらたらと釧路に到着。
でも腕の調子はあまり良く有りません。早くきちんと治療をした方が良さそうです。家内からも早く買って来て病院に行くようにと。無理をしてもしかたありません。帯広の宿をキャンセルして、JRのチケットを購入して、昼食に和商市場に食事に。
勝手丼を楽しみました。

汽車に乗ったらバタンキュー。札幌駅に家内に迎えに来てもらい助かりました。
そのまま外科に。とりあえず今日は化膿止めを飲むようにということです。明日もう一度検査をして良くなっていなければ切開手術だそうです。
初日150km
2日目 475km
3日目 390km
もうちょっと走りたかったけど、夏休みを満喫いたしました。